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第27回公演「筋肉少女」東京・大阪公演決定
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2013年11月22日金曜日

今夜、すみれほどなひとを

 去年の今頃、僕は片山誠子ちゃんと一人芝居をしていた。
 「微笑がえし」という名の作品を二人で作った。大塚くんも手伝ってくれたりした。
昭和4、50年代のドラマっぽい世界の少女がおんなに変化してゆく物語だった。
僕は客席の後ろのほうで3回とも全部観ていた。誠子ちゃんはしっかり自分の世界にしていた。ほんまに輝いていた。
誰かのために本を書くのはいつものことで。誠子ちゃんが昭和好きだったから僕の10代の頃再放送を見まくったり音楽を聴きまくったりした好みをチョイスしたし。波長が合って僕は満足していた。彼女もそうだと想う。
 せっかくだから去年の劇中歌を聴きながらこの文章を書こう。五輪真弓の少女、ジュリーの危険なふたり、ピンポンパン体操、拓郎の人生を語らず、中村「雅俊さん」の俺たちの旅、かぐや姫の神田川、風で22才の別れ、井上陽水でいつのまにか少女は、キャンディーズの微笑がえし。深夜の通販CMで懐かしの〜って流れそうな選曲。しかしエヴァーグリーンなもの。
 相内さんがプロデュースするこの演劇祭を初めて観たのは確か横山くんが憲大とやったりSun!!ちゃんが見花さんとやったり真心がタカちゃんとやったりしたのが最初だと思う。存在を知ったのは末満くんが重ちゃんとやる事を知ったのがかな。見る方が疲れた。1日で何本も見れたりするから。30分って言ってもどっぷり劇世界に入るから。ウルトラQを連続10本、怪奇大作戦を10本。連続はキツい。前後編でないからなおさら。それくらいみなさんは全力で作品を表現する。僕も去年は全力で誠子ちゃんの魅力が出るようにがんばった。本が遅くて彼女は迷惑しただろう。ギターのC#mだけ大変だったと思う。
 
 そして、今度は僕がそのしんどい方に回る。蟷螂さんに本をお願いして、久保田さんに演出をお願いした。もう25年以上演劇に関わってる。お二人はもっとだ。ええ加減この世界を離れたひとも多い中でこうして現場を持てるのは嬉しい。先日の牧野エミさんのイベントでも僕の先輩が沢山集った。みなさんええ顔してはった。キラキラしてはった。
思うように自分の芝居を打てない最近に少し日和気味の僕に先輩たちは無言で「おいお前頑張れよ」と言われてるような気がした。勝手にやけど…。
 大好きなラジオ番組もまたできるようになって、しかも2本も!、それはそれは幸せだぞあの頃の俺よ!と言ってやりたいけど、あの頃の俺はもう今頃は年末の新作のことをどんなことしてやろうかと、それはもうキラキラしていた。後藤さんと大洋さんとエミさんでドロンボー一味をやりたいですねといってたけれど、エミさんがダメになって、そんで、後藤さんと大洋さんにガチャピンとムックをやってもらおうと思いついた時はもう演劇の神、降臨!と思ったりした。カラビンカ、OMS、HEP、ABC、commoncafeといろいろやった。今年は演劇は出来そうにない寂しい年末になると思う。
 多分僕の今年の芝居納めになりそうです。
 二人芝居をやったり、あちこちいろんな先輩や後輩やスタッフさんと舞台をつくってきた、それを通してきた肉体が、また今夜、舞台にのればいいなと思います。
 久保田さんは丁寧にぼくを見てくださった。それはもう心強かった。前に人がいるって、幸せだった。二人芝居はそれはあまりなかったから。
 すみれほどなひと このキーワードは、文学好きの方にはピンとくるかもしれないです。僕は知りませんでしたけどその作家の作品で大好きなものをボボボーボ坊っちゃんとしてやったりしました。明と暗。キカイダーのように隣通しの大人の物語。せつねえなあ。
 てこと、フラワーカンパニーズの新作ベストの歌詞を浴びながら思いました。
 大人だって泣くぜ。とか青春ごっこを今もとか。

 ええ天気です。初日日和。さ、衣装のシャツも乾いたかな。



 「すみれほどなひと」 脚本:蟷螂襲(PM/飛ぶ教室) 演出:久保田浩(遊気舎)

 INDEPENDENT:13 b 
2013年
11月22日金曜日18:00 23日土曜日19:30 24日日曜日18:30
@in→depedent theatre 2nd

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